劇症肝炎一歩手前からの生還

その日以来、この件はすっかり忘れておりましたが、翌年の2月、急に体調がおかしくなり、異常な頭痛と吐き気を感じ病院に行きましたら、即入院。劇症肝炎一歩手前でした。「あと三日来るのが遅かったら、危なかった。」と言われてしまったのです。

しかし、のんびり入院などしておれません。当時の私の仕事はフルコミッションの営業。私が働かなくては家族を食わしていけません。主治医を説得して、まだ治り切っていないのに退院しました。

さあ、それからが地獄でした。営業で廻る。体調が悪くなり寝込む。また営業で廻る。寝込む。の繰り返し。だんだん悪くなり、もうダメだ動けない。でも病院に行くとすぐ入院となるのは分かっている。だから行けない。でも苦しい。そんなふうにもだえ苦しんでいた時、机の片隅でほこりを被っているボトルが、目に留まりました。

「あー、あれか・・・」 「まあ・・・ いいか・・・ 飲んでみよう」 と思い立ち何錠か分かりませんが、ガバッと一掴み飲んでみました。が、その時は別に何にも変わりません。ただ、その晩は、とてもぐっすり眠れたのを覚えています。

その翌日、何だか少し気分が良くなり、続けて飲んでみる事にしました。
そのまた翌日、さらに気分が良くなり、四日目の昼ごろには、体の中に何かエネルギーの充実を感じて、家の中を歩き回っている自分がいました。

そして・・・
一ヵ月後、病院での血液検査の結果、肝臓の数値が全て正常値になっていました