天然ビタミンC と 合成ビタミンC

天然ビタミンCは、ビタミンC自体は水溶性であるのに、すぐに水に溶けて体外に排出されるのではなく、その周りの多くの微量栄養素と共にゆっくりと吸収されていき、それら栄養素と助け合い補完し合いながら、体内できちんと働いた後排出されるので、適量で効果があり、大量に摂取する必要はありません。

ところが合成ビタミンCは大量に摂取しても、あまり吸収されず、ほとんどが体外に排出されてしまいます。前にも書きましたが、ビタミンCは水溶性なので、単体で存在している合成ビタミンCは、すぐに水に溶けて体外に出され体内に長く留まる事ができないのです。それでも、無理にでも効果を出すために、大量に、しかも持続的に飲むことになります。

その為、「合成ビタミンCは、かえって体に悪影響があるのでは」 という学者もいるのです。大量に摂りますから、胃腸を荒らす危険性があるという説や、体外へ排出する際、腎臓への負担が増えるとか、中には、ビタミンCは抗酸化作用があり、本来は活性酸素を無毒化する働きがあるにもかかわらず、合成ビタミンCを摂った場合、かえって活性酸素が大量に発生すると言う人もいます。